ビザジャーナル

2025-02-06

外国人の在留手続き手数料、4月1日から引き上げへ-政府が政令を閣議決定-


政府は2025年1月31日、外国人の在留手続きにかかる手数料を2025年4月1日から引き上げる政令を閣議決定しました。
この改定により、在留資格の取得や更新、変更などの手続きに必要な費用が増加します(情報元:日本経済新聞


手数料の主な変更点

今回の手数料引き上げは、手続きの種類によって異なりますが、以下のような改定が予定されています。

手続き内容現行手数料改定後手数料(4月1日以降)
在留資格更新4,000円5,000円
在留資格変更4,000円6,000円
永住許可申請8,000円10,000円

政府は、在留手続きにかかる行政コストの増加を背景に、これらの手数料改定を決定しました。また、手続きの迅速化やサービス向上のための財源確保も狙いとしています。


増え続ける外国人労働者と定住者

近年、日本では外国人の在留者数が増加しています。特に、労働力不足を補うための技能実習生や特定技能外国人の増加が顕著です。
法務省の統計によると、2023年末時点で日本に在留する外国人は約330万人に達し、過去最多を更新しました。

背景には、

  • 人手不足の深刻化(特に建設、介護、農業分野)
  • 日本の政策の変化(特定技能制度の拡充など)
    があり、今後も外国人の受け入れ拡大が見込まれています。

このような状況の中、在留手続きの需要が増加し、行政コストの負担も増していることが、今回の手数料改定の一因となっています。


今後の影響と注意点

新しい手数料は2025年4月1日以降の申請から適用されます。
在留資格の取得や更新を予定している方は、早めの準備と最新情報の確認が重要です。

詳細な情報は、出入国在留管理庁の公式サイトをご確認ください。
出入国在留管理庁公式サイトhttps://www.moj.go.jp/isa/


今回の手数料引き上げは、外国人にとって負担増となる一方で、日本社会における在留手続きの質や効率向上にもつながる可能性があります。今後も、政府の動向や制度の変更に注目していく必要がありそうです。