ビザジャーナル
2025-04-17
海外赴任者・来日外国人向け:共同キオスクでスマートな入国・税関手続を実現!

海外出張や長期赴任、来日・帰国時の手続きについて、手間や待ち時間が気になるという声をよく耳にします。
今回、成田国際空港(第3ターミナル)、羽田空港、関西国際空港で「共同キオスク」という制度が導入されました。
税関・入管手続の大幅な効率化を実現するもので、ぜひご注目いただきたいものです。
この記事では、共同キオスクの概要、利用方法、メリットについて分かりやすく解説します。
共同キオスクとは?
共同キオスクは、財務省関税局と出入国在留管理庁が連携して運用を開始する、新たな電子手続システムです。
これまで個別に行われていた税関と入国管理の手続きが一度に処理できるようになり、以下のような特徴を持っています。
- 一括手続き:税関と入管の手続に必要な旅券情報、顔写真、申告情報などを、1台の端末でまとめて提供可能。
- 時間の短縮:重複手続きが解消され、待ち時間が大幅に短縮。
- 最新技術の導入:顔認証やIC旅券の情報照合により、本人確認が迅速かつ正確に行われる。
利用の流れ
共同キオスクの利用方法は、以下のステップで進行します。
- Visit Japan Webで事前準備
- デジタル庁が提供する「Visit Japan Web」にログインし、専用の二次元コードを取得します。ここで「携帯品・別送品申告書」情報を入力します。
- ログイン後に表示される二次元コードを携帯端末に保存します。
- 共同キオスクでの手続き
- 空港に設置された共同キオスク端末で、取得した二次元コードとパスポートを読み取り、案内に沿って操作を進めます。
- IC旅券をご利用の場合、端末が顔写真を撮影し、ICチップ内の顔画像と照合することで、本人確認を行います。撮影された顔写真は、確認後すぐに削除されるため安心です。
- 非IC旅券の場合でも手続きは可能ですが、顔照合ができないため、一部サービス(例:Eゲートによる通過)は利用できません。
- 入国または帰国手続き(入管)
- 手続完了後、ウォークスルーゲートまたは専用ブースに進み、入管手続きを完了します。日本人旅客の場合は、顔認証ゲートを利用可能できます。
- 税関手続き
- 税関検査が不要と判断された場合は、Eゲートで顔認証により税関手続きが完了。ただし、必要に応じて、税関職員の検査が実施される場合があります。
メリットと留意点
メリット
- 業務効率の向上
- 入国・税関手続きが一括で完結するため、海外出張や赴任時の待ち時間が短縮され、スムーズな移動が可能に。
- 安心のセキュリティ
- IC旅券利用者は顔認証による厳格な本人確認が実施されるため、セキュリティ面でも信頼性が高い。
- 情報提供の一元化
- 税関と入管双方の情報が同時に処理されるため、複雑な手続きの重複がなく、混乱を防止。
留意点
- 各自での手続きが必要
- 家族連れの場合、各自が個別に手続きを行う必要がありますので、出発前に周知することが望ましい。
- 身長制限
- 共同キオスクは、端末の仕様上、身長135cm未満の方はご利用できません。小柄な方については、事前に代替手続き方法を確認してください。
- 利用環境の確認
- 共同キオスクの運用時間や利用方法については、各空港や入国管理局の最新情報を確認しましょう。
まとめ
共同キオスクは、税関と入管手続きの効率化を目指し、最新のデジタル技術を活用した新サービスです。
これにより、海外からの入国や帰国の際の待ち時間が短縮され、手続きがよりスムーズになることが期待されます。