ビザジャーナル

2024-05-30

熊本県が「半導体ビザ特区」申請:在留資格審査を迅速化


背景

熊本県は、県内で半導体技術者として従事する外国人の在留資格審査を迅速化するため、政府に対し、「半導体ビザ特区」の申請を行いました。この特区は、台湾積体電路製造(TSMC)の県内への進出に対応するもので、地域の半導体産業のさらなる振興を目指しています。

在留資格審査の迅速化

ビザ特区の制度を利用することにより、通常は3か月以上かかる在留資格認定証明書の交付期間を大幅に短縮できます。
熊本県内に所在地があり、さらに同県から「特区企業」の認定を受けた企業が、この制度を利用できます。
なお、同県によれば、中小企業診断士などを活用し、「特区企業」の認定に必要な中小企業の経営状況証明を3か月から1か月程度に短縮するとのことです。

熊本県の取り組み

熊本県は、半導体関連産業の集積を進めるため、「くまもと半導体産業推進ビジョン」を策定しています。このビジョンでは、半導体人材の育成や地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)の促進、多様なユーザー企業との連携によるイノベーション・エコシステムの構築などが掲げられています​。ビザ特区の申請も、この一環として行われたものです。

まとめ

熊本県の「半導体ビザ特区」申請は、地域の半導体産業のさらなる発展とグローバル人材の確保を目的としています。
優秀な外国人材の確保は地域経済活性化の鍵と言え、他の県・地域でもビザ特区申請が増えると予想されます。